「iPhoneが高いからAndroidに変えたい。だけど違いがよくわからないし、種類も多くてわからない」そんな方へ。
ここでは、iPhone・Android(アンドロイド)それぞれの特徴について、比較して紹介します。
iPhoneからAndroid、AndroidからiPhoneへの機種変更を検討している方、これからスマホでデビューする方に向けて、異なるOSになっても後悔せずに使うことはできるのか?
どちらのOSが向いているのかの適性診断も用意しています。
日本のiPhoneとAndroidユーザーの市場シェア割合は?
総務省によると、日本のスマートフォン市場ではiPhoneとAndroidのシェアに大きな差があり、iPhoneのシェアは約68%、Androidのシェアが約32%となっています。
iPhoneが日本で高い人気である理由としては、まず、Apple製品同士の互換性が非常に高いこと。
iPhoneはもちろん、iPad、MacBookなどの他のAppleデバイスとのデータの連携が簡単にでき、ユーザーに一貫した体験が提供できる事が挙げられます。また、洗練されたシンプルなデザインも、多くのユーザーを引きつけている要因です。
一方で、Androidは多様なメーカーがさまざまな端末を提供しており、価格帯や機能のバリエーションが豊富な点が特徴。このため、ユーザーのニーズに応じた選択肢に出会えるのが大きな利点です。
適性診断【iPhoneとAndroidあなたはどっち派!?】
iPhoneとAndroid、それぞれの違いを解説する前にまず3つの質問にお答えください。
- スマホに求めていることは?
- A:とにかく安全性が最優先
- B:機能や性能を重視
- どっちのスマホが嬉しい?
- A:シンプルで直感的に使える
- B:少し複雑でもカスタマイズできるほうがいい
- アプリの利用状況について
- A:いつも同じアプリしか使わない
- B:気になるアプリがあればとりあえず入れてみる
3問中、Aが多かった方はiPhone、Bが多かった方はAndroidスマホがそれぞれおすすめです。
加えて、iPadやMacBookを所有している方はiPhoneがおすすめです。それぞれの特徴については次の要項で詳しく解説します。
iPhoneの特徴
シンプルな操作感
iPhoneはシンプルで分かりやすい操作性が特徴で、スマートフォンを初めて使う人でも簡単に操作できる仕様になっています。
iPhoneはすべてのモデルで同じソフトウェア(iOS)を採用しているため、機種変更後も操作感が変わらずスムーズに使い続けられるのも魅力です。
アクセサリーが充実
iPhoneは国内スマホシェアの約半数以上を占める人気のスマートフォンです。
そのため、iPhone専用のケースやアクセサリーが豊富に揃っており、自分好みの外観にカスタマイズできるのも特徴です。
長寿命で長く使える
iPhoneはソフトウェアのアップデート保証期間が長いのも特徴です。
2024年現在でも、6年前に発売された「iPhone XSシリーズ」が最新のアップデートに対応しています。
ちなみにアップデート保証が終了しても端末自体は引き続き使えますが、大きな注意点があります。
セキュリティ面で重大な問題が発生した場合、アップデートができないとそのまま個人情報が流出するリスクが高まります。そのため、アップデート保証期間が端末の寿命の目安と考えるとよいでしょう。
MacBookやiPadとの同期・連携が簡単
iPhoneはApple独自の技術を採用しており、iPadやMacBookなどの他のApple製品との互換性が抜群です。
クラウド上にデータを保存しておけば、異なるデバイス間でも写真やファイルを簡単に閲覧できたり、ダウンロードできます。
資産価値が高い
例えばiPhoneを買い取りに出す場合、Android端末であれば1世代前の型落ちになると、これまでの半分以下まで買い取り上限額が下がる傾向です。
一方でiPhoneは型落ちモデルも人気が高いことから、中古としても高値で取引されています。
購入代金こそ高価ですが、人気機種でもあるたことから、売却時も高値で取引されるなどiPhoneは資産価値の高い端末です。
Androidの特徴
種類豊富で安く手に入る
Androidはソフトウェアを自由にカスタマイズできます。
そのため、サムスンやソニーなど、さまざまなメーカーが製造しているため、機種の選択肢が非常に豊富で、ユーザーは自分のニーズや予算に合わせて最適なデバイスを選べるのが大きな特徴です。
必要最低限の用途であれば、3万円以下から選ぶことも可能です。
iPhoneは廉価版(iPhone SE3)でも6万円台が最安なので、安く端末が手に入るのはAndroidならではのメリットです。
iPhoneにはない最新技術を採用している
Android端末は多くのメーカーから販売されているため、新しい技術や機能が迅速に市場に導入される傾向です。
折りたたみスマホもAndroidのみの展開です。
このように、最新のテクノロジーを搭載したハイスペックな端末を手にできるのもAndroidならではの魅力です。
Androidしか使えないアプリがある
Androidではアプリの審査基準が比較的緩いため、多種多様なアプリが利用できます。
例えば、以下のようにホーム画面を自由にカスタマイズできるアプリがあったり。
iPhoneでも近年はホーム画面のカスタマイズ性は向上していますが、一定の制限があるためAndroidの自由度には叶いません。
このようなアプリはiPhoneではダウンロードできないため、Androidならではの魅力の一つです。
また、Androidの公式ストア以外でリリースしているアプリもインストールできるため、さらに選択肢が広がります。一方で公式ストア以外のアプリはウイルスが混入しているなど、セキュリティ面には注意が必要です。
スマホ決済が使いやすい
Androidはタッチ決済を利用する際の手軽さも特徴です。
例えば、iPhoneでは決済のたびに顔認証などの操作が必要ですが、Androidは事前操作なしで直接タッチ決済が可能です。
特に、QUICPayやiDなどのタッチ決済をよく利用する方にとっては、Androidのほうがスムーズに会計を済ませられるため便利です。
iPhoneとAndroidの違い・比較してみた
自分でどちらのOSに向いているのかチェックできたらそれぞれの違いについて理解しておきましょう。
iPhone | Android | |
操作性 | 直感的かつシンプル | メーカーによって異なる |
カスタマイズ性 | ケースが豊富 | 内部が自由 |
端末の種類 | 限定的 | 多い |
セキュリティ | 高い | アプリによって異なる |
最新技術の導入 | 遅い | 早い |
価格 | 高い | 安い |
iPhoneとAndroidでは主に「価格」「セキュリティ」「操作性」で大きな違いがあります。
操作性の違い
iPhoneはシンプルなデザインを採用し、直感的でわかりやすい操作性のため、スマホ初心者の方におすすめです。
Androidはカスマイズ性を重視しており、ホーム画面やアプリのアイコン、ウィジェットなど自由にカスタマイズできます。
iPhoneでも近年はウィジェット機能など、カスタマイズ性が向上していますが、それでもAndroidの自由性と比べれば依然としてiPhoneのほうが下回っています。
セキュリティ・安全性の違い
Androidは、誰でも自由にシステムを改良できる仕様となっているため、メーカー独自のデザインを採用しているのが特徴です。
アプリにおいても柔軟な審査基準となっているため、Android限定のアプリが使えます。反面、審査が簡易なため、ウイルスアプリが紛れているなど、セキュリティへの不安があります。
一方iPhoneは、Apple独自のシステムを採用していることから、高いセキュリティ性が特徴です。
アプリはすべて自社の審査に通過する必要があることから不正アプリのリスクが少ないこと。
また定期的にiOSのアップデートをリリースすることから、仮にセキュリティに脆弱性があった場合でも迅速で修正されます。
価格の違い
一般的に、iPhoneのほうが高品質な素材を使用しているため、高価格となっています。最新モデルは最も安いモデルでも10万円を超え、特に高額です。
一方、Androidスマートフォンは多様なメーカーが製造しており、1万円から10万円を超えるモデルまで、幅広い価格帯から選べるのが特徴。
低価格から高価格まで様々な選択肢があるため、予算に応じて選べるのが魅力です。
iPhoneとAndroid買うのはどっちがおすすめ?
iPhoneとAndroidの特徴が理解できましたら、実際にどちらを選ぶべきなのか、おすすめする人をそれぞれ紹介します。
iPhoneがおすすめな人
シンプルに使いたい
iPhoneは直感的でシンプルなシステムを構築されているため、特にスマホを初めて使う方や、デジタルに疎い方に最適です。
おしゃれに使いたい
iPhoneは人気機種が故に、スマホケースの種類がAndroidと比べて非常に豊富です。
外見を自分好みにカスタマイズしたい方についてはiPhoneのほうがおすすめです
とにかく安全に使いたい
Appleはセキュリティの安定性を最優先事項としており、不具合や安全性に問題があった場合は速やかに修正したプログラムを配信しています。
Androidは製造メーカーによって更新に時間がかかることもある点を踏まえると、iPhoneのほうが安全に使えます。
Androidがおすすめな人
安くスマホを使いたい
様々なメーカーから販売されているため、差別化として機能を削減する代わりにiPhoneより大幅に安く販売できます。
最安では定価で1万円台から販売しているスマホもあります。
機能は最低限で良いので、とにかく安くスマホを使いたい方はAndroidがおすすめです。
最新機能を使いたい
Androidは製造するメーカーが多種多様なため、他にはない機能を搭載して差別化をしています。
例えばGalaxy S24シリーズでは、通話中の音声を文字に変換して記録できたり。
1つの画面を二分割にすることで、例えばブラウザを見ながら、SNSを確認することもできます(この機能はAndroidスマホ共通機能)
iPhoneでもウィジェット機能でホーム画面が自由にカスマイズできるようになり、Androidを追随している形となっていますが、こうしたメーカー独自の最新機能をいち早く使えるのはAndroidスマホならではの魅力です。
サブ機として使いたい
Androidスマホは最安で1万円台で購入する事ができることから、スマホ2台持ちのサブとして検討している方にはお得に購入できるのでおすすめです。
iPhoneでおすすめの機種「iPhone16」
iPhone16はシリーズの中で最も安いモデルではありますが、Apple独自のシステムを採用していますので、動作は非常に安定しています。そもそもiPhoneで画面が固まって操作できないフリーズ状態すら皆無。それほど性能が安定しています。
特に初めてiPhoneを購入する方については、無印モデルとも言われているiPhone16でまずは様子をみて見るのが一番安くておすすめです。
金銭的に余裕のある方についてはプロシリーズがおすすめですが、無印モデルでもサクサク動き、難なく使えるレベルです。
iPhone16のスペック
iPhone16 | |
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メーカー | Apple(アップル) |
発売日 | 2024年9月20日 |
サイズ・重量 | 幅:71.6mm 高さ:147.6mm 厚さ:7.8mm 重量:170g |
カラー | ブラック、ホワイト、ピンク、ティール、ウルトラマリン |
OS | iOS18 |
CPU | A18チップ |
ベンチマーク | 総合:151万4,683点/超快適 |
画面性能 | 6.1インチ |
メモリ(RAM) | 8GB |
ストレージ(ROM) | 128/256/512GB |
SIM | nanoSIM+eSIM |
バッテリー | 3,361mAh |
充電性能 | USB-TypeC |
ワイヤレス充電 | 25W対応 |
防塵/防水 | IP68 |
おサイフケータイ | 対応 |
イヤホンジャック | なし |
認証方法 | 顔 |
中古相場 | 12万9,000円~ |
販売キャリア | ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイル |
Androidでおすすめの機種「Pixel 8a」
iPhoneは高い!Androidで使いたいがiPhoneのように安定していて長く使いたい!そんな方には「Pixel8a」がおすすめです。
Pixel8aは7年間のセキュリティアップデートが保証されており、Androidスマホでは一番長く使えるよう設計されています。
またAndroid提供メーカーのGoogleが製造元となっている純正のAndroidスマホのため、信頼性があるのも利点です。
2022年代のハイスペックスマホと同じ動作処理ながらも、7万円台で購入できるコスパの良さから、発売から5ヶ月経った現在もiPhoneも含めた対象の1,056機種中で1位の人気です!(24年10月22日時点)
Pixel 8aのスペック
Pixel 8a | |
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メーカー | Google(グーグル) |
発売日 | 2024年5月14日 |
サイズ・重量 | 幅:72.7mm 高さ:152.1mm 厚さ:8.9mm 重量:188g |
カラー | ブルー・グリーン・ブラック・クリーム |
OS | Android14 ※アップデート7年間保証 |
CPU | Google Tensor G3 |
ベンチマーク | 総合:110万6199点/快適 |
画面性能 | 6.1インチ(フルHD) |
メモリ(RAM) | 8GB |
ストレージ(ROM) | 128GB |
SIM | nanoSIM+eSIM |
バッテリー | 4,492mAh |
充電性能 | USB-TypeC |
ワイヤレス充電 | 7.5W対応 |
防塵/防水 | IP67 |
おサイフケータイ | 対応 |
イヤホンジャック | ー |
認証方法 | 顔/指紋 |
中古相場 | 5万2,800円~ |
販売キャリア | ドコモ・au・ソフトバンク |
Androidスマホは膨大な種類があるため、価格別に分けたおすすめの機種を以下の記事で厳選して紹介しています。そちらもぜひご覧ください。
異なるOSへ機種変更する際の注意点
例えばiPhoneからAndroidなど、異なるOSへ機種変更する場合における注意点として「データ移行」「アプリの互換性」「アクセサリや周辺機器」の3つの要点を事前に理解しておきましょう。
データ移行
一部アプリにおいてはOSが異なる機種変更の場合、データが引き継げない場合があるため、事前に確認しておく必要があります。
連絡先、写真については、Googleの「データ移行ツール」を使えば、iPhoneからAndroidへのデータ移行が簡単に行えます。特にGoogleアカウントにバックアップしておくとオンライン上でデータが保存でき、便利です。
LINEについては、友だち含め、チャットのデータについてもOSが異なる機種変更においても直近14日までの履歴のデータが引き継ぎできます。
アプリの互換性
iOS専用アプリはAndroidには存在しない場合があるため、よく使うアプリがAndroidでも利用できるか確認しておきましょう。AndroidからiPhoneへ機種変更する際は特に注意!
ちなみに有料アプリについては、原則として再購入が必要です。
アクセサリと周辺機器
特にiPhone専用のアクセサリ(例: Lightningケーブル)は、Androidでは使えないため、必要に応じて新しいアクセサリを購入する必要があります。
iPhone15・16シリーズ以降へ機種変更する場合は、USB-Cケーブルでも充電できます。
まとめ
iPhoneとAndroidの違いについては解説しました。要点を改めて振り返ると、iPhoneは値段は高いが、安全かつおしゃれに使える。Androidは自由にカスタマイズできる特徴から、選べるスマホの種類が多いことがわかりました。
それぞれのOSで要点が異なりますので、適性診断を受けてみて、自分にあったスマホと出会えることを願っています。
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