「私のスマホ代は高いのかなー?」「みんなのスマホ代はどれくらいなの?」と疑問を感じている方へ。
ここでは2024年最新のスマホ代の平均額について、通信料金単体、機種購入代金に分けてそれぞれ分析、解説。
毎月のスマホ代の支払いについて、実は月1万円を超えても心配しなくてもいいケースと早急に改善が必要な場合があります。スマホ代が高くなる原因と対処についても、専門家が併せて解説します。
2024年現在のスマホ代の平均「月額4,363円」
MM総研がおこなった2024年7月調査によると2024年の最新のスマートフォンの月額利用料金の平均は4,363円でした。
全体平均では、前回調査(2024年4月)より113円減少しています。
一人暮らしのスマホ代の平均「月額5,679円」
ひとり暮らしにおける1ヶ月のスマホ代の平均額は5,679円、2人暮らしは9,117円、3人暮らしは13,947円、4人暮らしは16,686円となっています。
世帯別での通信料金の平均表は以下の通り。
世帯人数 | スマホ月額料金 ※月額通信料+オプション利用料 |
---|---|
1人 | 5,679円 |
2人 | 9,117円 |
3人 | 13,947円 |
4人 | 16,686円 |
この料金には、月額通信料やオプション利用料が含まれており、端末代金は除いた状態です。
年代別では30代~50代のスマホ代の平均「月額6,824円」が一番高い
年代別におけるスマホ代の月額平均では20代~34歳で月額5,926円。最も安いのが65歳以上で月額4,981円で、ついで60~64歳の月額5,247円。一方で、35歳~59歳まででは月額6,824円と一番高い結果となりました。
年代 | スマホ代の平均月額 |
---|---|
20~34歳 | 5,926円 |
35歳~59歳 | 6,824円 |
60~64歳 | 5,247円 |
65歳以上 | 4,981円 |
60歳以上に関しては、データ量を使う機会が少ない傾向にあるため、安くなることは当然の結果ですが、30代後半以上のスマホ代が20代と比べて高いのは意外な結果です。
携帯代が月1万円を超えるのはなぜなのか
契約する通信キャリアにて、端末代金を分割で購入している場合、これは通信費と合算された形で毎月請求される仕組みのため、支払回数によって月額1万円を超えてしまうことはごく自然なケースであり、問題ありません。
しかし、通信料金単体で見て、月額1万円を超える場合では話は別です。先ほど解説した月額料金の調査は「通話料とデータ通信料」から算出されたもので端末代金は含まれていません。
実は菅元首相政権時代に政策として携帯通信料金の引き下げを掲げており、実際に政府が値下げの要請をおこなったのです。
その結果、通信料金に月額1万円以上支払っていた方は2019年で5%だったのが、2021年3月では0.8%まで減少し、一方で月1,000円以下の割合が18.9%まで増加しています。(総務省調べ)
このため、2021年以前の料金プランで今も利用している方については、通信料金が高額になっている可能性が高いため、まず料金プランを見直すだけでも大幅な値下げが可能です。
自分にあったスマホ選べていますか?
いきなりですが、質問です。機種変更時、毎回自分にあったスマートフォンなのかどうかを選定して購入していますか?おそらく大半の方は、首をかしげるでしょう。
通信料金の重要性については前項で解説しましたが、スマホ代における支払いの大半を占めているのは、機種代金です。
MM総研によると、端末購入金額の全体平均は75,793円となっています。
原材料費の上昇の影響で前回よりも1,400円以上上昇しているとはいえ、専門家目線としても、少し高く感じます。その要因として、消費者が機種変更時の端末選定を正しくできておらず、結果として余計な出費を生み出していることが挙げられます。
例えば、AQUOS sense8とを比較した場合、処理性能に関してはスコアに出すと6万点差。この数値では大差はありません。しかし約8,000円の価格差があります。
AQUOS sense8 | OPPO Reno11 A | |
---|---|---|
メーカー | シャープ | オッポ |
容量 | 128GB | 128GB |
バッテリー容量 | 5000mAh | 5000mAh |
基本情報 | おサイフケータイ:◯ イヤホン端子:◯ テザリング:◯ | おサイフケータイ:◯ イヤホン端子:✕ テザリング:◯ |
処理性能 | Qualcomm Snapdragon® 6 Gen 1 Mobile Platform 2.20GHz + 1.8GHz オクタコア 性能スコア:53万7014点 | MediaTek Dimensity 7050(オクタコア 2.6GHz x 2 + 2GHz x 6) 性能スコア:59万3178点 |
価格 | 5万6,980円 | 4万8,800円 |
なぜ処理性能がほぼ同じなのに、これだけの価格が異なるのか?
スマートフォンの端末においては、技術革新の速度が鈍化しており、iPhoneを始めとしたハイスペックな端末は機能が盛り込みすぎている、いわゆる「オーバースペック状態」になっているのです。
そのためスマートフォン業界全体で、性能が底上げせれていることから、5万以下の端末であっても日常使い(ネットサーフィンも含む)であれば、サクサク使えるのです。
安い機種においては、ハイスペックスマホと比べ、多少の機能が省かれてはいるものの、大きな差を強いて言うなら、iPhoneやGoogle Pixelといった認知度の高さ。つまりブランド力の違いくらいでしょう。
ちなみにここで比較した2機種については、価格の安い「OPPO Reno11 A」のほうが総合評価としては上回っているケースもあります。
だからこそ、今の時代、正しくスマートフォンを選定することができれば、今の環境はそのままにしつつも、機種代を大きく削減することができるのです。
機種変更の負担を軽くする方法については、以下の記事を参考ください。
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